2013年2月23日土曜日

ドコモのiPhone販売で競争の構図はどう変わるか

次期iPhoneがドコモからも販売される、この噂はかなり現実味を持って語られています。iPhone販売に踏み切らざるを得ないほど、ドコモの契約獲得状況が良くないことが噂に真実みを持たせているのだと思います。

2008年からのソフトバンクとドコモの株価変化
ドコモはほぼ横ばい、SBは1.5倍になっています

では、実際に販売されれば3社の競合関係はどのように変わるのでしょうか。

まず機種でキャリアを選ぶ時代が終わりそうです。iPhoneが欲しいからソフトバンク、そんな時代が数年続きました。しかしiPhoneが欲しいからキャリアを移動する時代はもう終わりを迎えるのでしょう。MNP(携帯番号持ち運び制度)の動きはかなり落ち着きそうです。

そして、キャリア間の競争はより通信サービスに近い場所での競争時代に入ると思います。通信環境、利用料金、アフターサービスが競争の中心になりそうですが、これはiPhone以前のキャリア間競争の構図です。この構図は案外ドコモには有利になる可能性もあります。

そしてキャリア間の競争が機種第一の時代ではなくなることで、「iPhone」の存在感は相対的に低下する可能性もあります。ドコモのiPhone取扱い開始がAndroidの意外な発展のきっかけになる、そんな気もします。