2015年7月2日木曜日

iPhone6sが下り最大300Mbps対応の噂とWiMAX2+の整備計画

iPhoneが日本の携帯通信業界に与えた影響は計り知れません。過去にはKDDIはiPhoneのLTEに対応するため自社の計画を前倒ししてiPhone5の発売日にLTEを開始しました。またソフトバンクは何をするにもiPhoneで使えるか、使えないかを自社サービスの提供基準としています(もちろんLTEの開始もiPhone5の発売日)。この傾向は今でも続いており、各社の基地局整備やサービス提供はiPhoneの動向を無視しては語れません。

そこで注目されるのがWiMAX2+の整備計画です。現在は人口の少ない場所でキャリアアグルゲーション(CA)を利用した下り最大220Mbpsのサービスを実施しています。既存のWiMAX利用者が多い場所ではまだ周波数を移行できないので、この9月末までに順次110Mbpsから220Mbpsへと移行していくと発表しています。


9月」にはWiMAX2+のエリアはどこでも220Mbpsということになります。そう、「9月」です。最初にこの発表を聞いた4月頃も「9月」といえば…と思ったのですが、もう少し情報が出てこないとわからないなぁとも思っていました。

下り最大300Mbps対応のチップ搭載のiPhone6s?(9to5Macより)

そして最近出てきたのが「iPhone6sは下り最大300Mbps対応」という噂です。通信キャリアは春頃には次期iPhoneのスペックを知らされていると思われます(前述のiPhone5向けLTE整備も春以降に一気に本格化しました)。この噂が正しいとすれば、WiMAX2+の整備計画はiPhone6sのスペックと発売日から逆算して作られた可能性もなきにしもあらずだと思います。

また逆の見方をすれば、WiMAX2+の整備計画がこの噂に信憑性を与えているとも言えます。